改善の繰り返しに損はない

私のコンサルティングサポートでは何よりも「改善の繰り返し」を重視しています。改善行動にゴールはなく、どんなに改善をしたとしてもその先にはさらなる改善アクションが存在するという考えです。そしてこの改善行動の繰り返しについては手間を除けばプラスの側面しかありません。そして何より言えるのは予算の少ない学校でも100%できる事なのです。

改善アクションに100%を求める必要はない

改善提案をする時にクライアントの反応でよくある事として「100%の状態」を目指したがるという事です。ある意味当然の事ではあります。せっかく改善アクションを取るのですから、改善後に手直しがない方が良いに決まっています。それこそWebの更新などを毎回外注に出している学校であればコストがかかりますので1回で完璧なものにしたいのは理解できます。

しかし、残念ながらどう頑張っても100%の状態にはたどり着けません。どんなに完璧だと思われる改善を施したとしても、そこには更なる改善案が生じるものです。そのため私は100%を目指す必要はないので考え方を理解するようにして下さいとお伝えしています。ここで大事な点は「なぜその改善を施すか?」についての本質を理解してもらう事だからです。この本質を理解しないで言われたままに修正をしてしまいますと、リニューアルの際にスタートラインに戻ってしまいかねないのです。とはいえ、いきなり本質を理解するのは難しいのでそういうケースは珍しい事ではなく、ある意味どの学校でも初期段階では通る道であると言えるでしょう。

今よりも良い状態を目指せば良い

改善を行うというのはシンプルに「今よりも少なくとも良い状態にする」事を意味します。ポイントごとに見ていけばこれは理解しやすいはずです。例として資料請求フォームに入力項目が多ければ、それを減らすだけでも意味があります。入力が面倒なフォームと入力が簡単なフォームでどちらがベターかと言えば間違いなく後者なのです。誰しも時間がかかりそうなフォームなど喜ばないものです。実際には今書いたフォームの改善一つだけで資料請求数が増える事もざらです。改善にかける時間とその効果は比例せず、ほんのちょっとした改善行動だけで大きな成果が出る事も珍しくありません。

もし分かりやすく資料請求フォームを改善しても数値が変わらないとしたら、それはそれでやはりベターな状態になっているのです。何故なら、フォーム以外の問題がある事が明確になるためです。要は資料請求をしたいと思えない、資料請求フォームまでの導線が悪い、学校の魅力が伝わっていない…など、その他の要因に目を向ける必要があると気づかせてくれるわけです。

つまり、どんな改善であってもそこに損などはなく学校が良くなる上でのヒントを与えてくれるのです。だからこそ改善の繰り返しには損がないと言えるのです。

予算がないなら手間を惜しんではいけない

声を大にして言いたいのがこの点です。「予算がないなら手間を惜しんではいけない」という事です。今の時代はいろいろと便利になったがゆえに手間のかかる事を避けたがる人も増えてきました。この事は時代の流れですので頭から否定するつもりはありません。ただ、「予算がないから何もできない」とばかりに広報担当者が行動を起こさないのは問題外です。予算がなければその状況で出来る事を探すしかないのです。そして今募集に苦しんでいる学校は総じて予算が足りないわけですのでアイデアをひねって、手間を惜しまずに改善行動を起こすしかないのです。

私自身の考えとして「手間のかかるアクションは相手に伝わりやすい」というものがあります。お金を出して買えば済むようなものではなく、手間をかけないとできないようなものは相手の心に強く伝わる可能性があります。そういう特性もあるからこそ募集が厳しい学校であれば手間をかける事を惜しんではいけないと考えています。

改善を繰り返すというのは言葉以上に面倒な事ではあります。しかし、学校が生き残れるかどうかはそういう地道な行動にかかっているのです。広報担当者は学校に関わる全員(教職員のみならず在学生や卒業生なども含みます)の未来に影響する仕事をしているという事を忘れずに常に改善アクションを繰り返すようにしましょう。

ボタンを押したら学生が集まる…のような都合の良い楽なものなどありません。

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