学生募集の改善が難しい学校の状況例
少子化が想定以上の猛スピードで進み、学生募集の状況悪化が予想よりも早まっている学校も多いと思われます。今回の記事では「ここまでの状況になっていたら逆転はかなり難しい」というその状況例をいくつかご紹介させていただきます。
この状態の学校が募集を持ち直すのは難しいという状況例
私自身学校コンサルタントとして日々クライアント校の募集改善のアドバイスを行っているわけですが、これまでの経験上(自分自身が学校在職時の経験も含む)、こういう状況になったら逆転はかなり難しいと考えるケースについていくつか例を挙げたいと思います。
- 広報担当者の退職が多い
おそらくこれが一番危険な状況を示唆していると考えています。理由は明白で、広報担当者は募集の状況を最も認識している立場ですので、その立場の人間の退職が多いという事は学校には将来性がないと判断している事に他なりません。特に広報担当者の中でも実務をメインでやっているもの(管理職ではなく実務の担当者)がやめる場合にはかなりその学校は危険であると思います。なお、どのような方が退職しても日々の学校運営が止まる事は基本的にありませんが、確実にその業務の「質」が落ちるのは間違いありません。 - 体験イベントの内容が焼き直しでしかない
以前行った体験イベントを再度行う事そのものは珍しくありませんが、やる気のある学校の場合には前回の反省を踏まえてさらに良い体験イベントにするように工夫をするものです。もし、そういう工夫さえも体験担当講師が放棄するようになれば、それは即ち「募集への興味を失っている」という事になりますので学校の状況は悪化すると思われます。 - 日常会話の中で仕事への不平不満が多くなっている
これも分かりやすい指標です。本来、仕事には上下関係というものがありますので心の中では思っている事であってもそれほど不平不満は言わないものです。しかし、大っぴらにそれらの言葉を使う人が増えた場合にはかなり危険です。なぜなら「学校をやめる事についての躊躇いがない」ためにそういう発言が出来るとも言えるためです。その状態では学校への忠誠心は薄くなっていますので、募集活動においても本気でやってくれるとは思えません。 - 学校の状況を考えずに自分の事だけを考える人が増えている
募集の状況が悪化すると給与や賞与面が悪化する事になりますが、それに対して文句を言う方が増えている時も危険信号です。良い会社であれば苦境の時であっても社員総出で頑張るわけですが、学生も集まっていないのに給与面で文句を言うというのは現実がそもそも見えていませんし、他力な心理が働いていると考えられます。学校と教職員との関係がもはやお金だけの関係になっているとも言えるため厳しい状況と言えるわけです。 - 誰からもアイデアが出なくなっている
学校の状況を何とかしようと考えている人がいる間は何らかのアイデアを提案してくる事もよくあるものです。こういう提案がある間はまだやる気のある方がいる証拠でもあるわけですが、学校の状況が最悪なところまで追い込まれると、そもそもそれらのアイデアを出したところで意味がないと考えてしまい一切のアイデアが集まらなくなります。これもまたかなり厳しい状況の現れであると言えるでしょう。
最低でも教員と広報にやる気のある方が1名以上は必要
これは私の持論なのですが、教員と広報(事務)にやる気のある方が1名以上ずついれば、その学校はまだ何とかなると考えています。ただこれには条件があります。教員であれば他の教員を動かせる方であり、広報であれば実際にアイデアを形にできる方である必要があります。口だけで実行しないタイプの方であれば効果はありません。
この条件に当てはまる方がそれぞれ1名以上いれば、募集を逆転させる事は十分可能であると考えています。なぜなら元は各1名であっても、その方々に共感してその数が増えていくからです。残念ながらそれに該当する方さえも既に退職した、あるいは最初からいない学校はかなり厳しいと言えるでしょう。
今後の少子化において学校の生き残りは今の何倍も難しくなっていきます。募集停止のニュースも急激に増えている昨今、中途半端な事では生き残る事は難しくなってくるでしょう。
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学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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