中小規模校はとにかく歩留まりを上げるべき

学校によって募集対策で実施する内容には違いがあります。そんな中、規模が比較的小さく、また広報予算が限られている学校についてはとにかく歩留まりを上げる対策に力を入れるべきと考えています。

中小規模校にはできる事に限りがある事を理解する

私が中小規模校については歩留まり対策が重要であるとお伝えしているのには理由があります。どうしても規模が小さい学校では予算などにおいても限界があり、大規模校と比べてできる事は大きく制限されるものです。そのため時間もコストもかかるような広報施策などはまず続けられませんし、そもそも結果が出るまでの時間さえも学校経営をさらに厳しくしてしまいかねないのです。

ある程度経営に余裕がある学校であればそれこそブランディングをじっくりと行い学校を知る方を増やしその後に資料請求やイベント動員へとつなげられるわけですが、そこまでの余裕がない中小規模校であればより分かりやすい効果が感じられる施策を優先する方がその後のアクションもとりやすくなるはずです。

今学校に興味のある方を大事にする必要性

それでは何をすれば良いかという話をする前に、日々貴校公式サイトにアクセスしている人を真摯に受け止める必要があります。規模が小さい学校がその数値をいきなり増やす方法はそうはありませんので、それであれば今獲得できているユーザー層がさらに先のステップに進みやすくするための方法を考える方が明らかに建設的であると言えるでしょう。つまりはそこに注力してアイデアを考えるという事です。あれもこれもと手を出していてはどれもうまくいくものではありません。そのため、個別の要素を意識して何をするべきかを考える必要があります。その大きな要素が以下の３つです。

資料請求者を増やす
イベント参加者（来校者）を増やす
出願者を増やす

実際のところ、学校を知らない層に新たに興味を持ってもらうよりも上記の方が簡単であると言えます。既に貴校を知っているわけですのでそういう意味では興味のある方に対してのアピールなのでいろいろと考えられるわけです。学校への興味のない人を対象にするのと興味が少しでもある人を対象にするのとでは、どちらの方がやりやすいかなど説明の必要もないでしょう。

歩留まりを上げれば出願者は確実に増える

結論から言えば前述した３つの要素の歩留まりが上がれば確実に出願者は増えます。公式サイトにアクセスしている方の資料請求する割合が増えれば自ずとイベント参加者は増えやすくなりますし、出願者も増えやすくなる事になります。ただ、それはあくまで歩留まりでの話で当然ながらそこまで単純でもありません。３つの要素の最初の要素だけ歩留まりを改善するのでは足りません。アクセスした方から資料請求をする割合を増やし、資料請求した方からイベント申し込みをする割合を増やし、イベント参加した方から出願する割合を増やすというこの一連の流れが改善されれば中小規模校でも十分学生募集は変わっていきます。あとはそれぞれの要素で何をやるかという事になりますが、こればかりは学校によって変わりますのでここでは具体的な事は書けません。少なくともそれぞれの要素における「満足度を高める」という事だけは共通して言えるでしょう。

最終的にどういうアクションを取られるかは学校次第です。しかし、どんな状況であっても最低限のニーズがまだ存在しているならば学校の起死回生の可能性は残されているでしょう。

◆著書一覧

Yasushi Kameda

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。