広報予算が枯渇している学校が絶対に考えるべき事
学生募集の状況が悪化すると広報予算が減らされてしまい、出来る広報アクションが限られる事になります。私自身、かなり予算が厳しい学校にも在職していた事がありますが、そういう事態になってもやるべき事を冷静に判断できるかどうかが今後の学校の未来を変える事になります。今回は広報予算が枯渇した時に考えるべき事をご紹介したいと思います。
広報活動においては必ずしも予算が全てではない
広報予算があるに越した事はないのですが、現実として募集状況の悪化により満足のいく広報予算を割り当てられない学校も多い事でしょう。広報予算が多いといろいろと出来るというのは間違いではないものの、その弊害として「予算に頼る広報担当者が生まれる」と考えています。つまり予算ありきでしか広報施策を考えられないようになってしまうという事です。広報担当者がこういう状態になってしまうと、いざ広報予算が枯渇した時にはまともな打開策を生み出せなくなるためかえって大変な事になってしまいます。その点、普段から広報予算が不足気味の学校の広報担当者はアイデアを考えるしかなく、そういう癖をつけておく事は状況が悪化した時に役立つものです。
今の状況を見極める事が重要
広報予算が枯渇した時に一番簡単な事は「諦める事」です。これは誰にでも出来る事であり、まったくもって生産性のない選択肢であると言えるでしょう。ここでお伝えしたい事はどんなにギリギリの状況の学校であっても「今よりも改善出来る方法がある」という事です。私自身学校コンサルタントとしてそういう学校を複数改善していますが、ギリギリの学校ほど後がないのである意味怖いものなしで攻める事ができるとも考えています。
ここで何をやるか?という前に大切な考え方があります。予算がないから出来ないと嘆くのは最も意味のない事なのですから、シンプルに予算がない学校でも出来そうな事を探すのが一番です。例えば広告を出したい…と考えても予算がないわけですから、そういう場合にはその代わりにSNSの活用法を考えるなどです。もちろんそんなに簡単に広告代わりになる事はありませんが、昔と違い無料で使える広報媒体があるというのはかなり恵まれた環境であるのは間違いありません。
しかし、今回お話したいのはこの点ではありません。既にある要素のテコ入れこそ貴校がやるべき事なのです。これであればどの学校でも確実に、それこそ100%出来る事なのです。私自身もそういう学校にはここから始めるようにしています。
広報予算がギリギリの学校でも出来る事とは何か?
ここでのポイントは以下です。これを意識して何をやるべきかを考えて下さい。
- 学内だけで対応出来る事を探す。
- 高い確率で良い結果を生み出す可能性のある施策を取る。
- 教職員全体で出来る事を協力してやる。
まず「学内だけで対応出来る事を探す」というのはまさに外注するものではないという事です。教職員だけの作業であれば残業でもしない限りは余計な出費はありません。次に「高い確率で良い結果を生み出す可能性のある施策を取る」について、効果のない事をやっても意味がありませんので、やる事でその先の効果がイメージ出来る事をやります。私には「ベターの戦略」と言う考え方がありますが、今よりも良い状態を目指すを繰り返す事で結果は出るという考えです。最後に「教職員全体で出来る事を協力してやる」について、これは教職員のモチベーションアップにも繋げるものです。どんな施策でもそれが目に見えて効果として表れるとモチベーションが高まるものです。意識が変わればそれ以降の施策も良い方向へ向かいます。
真っ先にやるべきテコ入れ先
それでは具体的にどの点に力を入れるべきでしょうか?大きく分けると二つあります。この二つは認知度アップなどがなかなかできない時でも可能なテコ入れ先です。
- 資料請求者へのテコ入れ
- イベント参加者へのテコ入れ
この二つについてはいつも私がお伝えしている事ではありますが、とにかく広報予算がない学校ほど手を付けるべきポイントであると強く言いたいところです。月の資料請求が0である学校の場合にはもう救いようがありませんが(さすがに私でも厳しいです)、月に数十でもあるならまだまだ募集改善は可能です。多くの学校は資料請求に対しては「資料を送るもの」と作業のような感覚で対応しているのですが、これがそもそもの間違いなのです。資料請求というのは学校イベントなどの学校来校への大切な通過点なのです。それを意識した対応が必要なのです。
次にイベントについては当然ながら出願への大切な通過点なのです。
つまり、資料請求とイベントでの満足度を上げる事ができれば、出願への可能性は飛躍的に上がる事になります。そしてこれはどの学校でも予算などほとんど使わずに出来る話なのです。要はそこで何をやるか?どうやるか?だけが問題なのです。
もう一度言いますが、資料請求は資料を送るのが仕事ではありません。そんなものは創造性のかけらもない作業です。学校広報であれば全ての活動において出願の確率を上げるような工夫をしなくてはいけません。これらを考える事が出来るかどうかで学校の未来は大きく変わるでしょう。
◆著書一覧

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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