競合に負けている事を認める事から始めよう

今後の学校経営において勝ち残るにはある意味「競合に負けている事を認める」必要があります。負けを認める事でしか進めない道があると言った方が分かりやすいかも知れません。今回はこの点についてご紹介したいと思います。

競合校に負けていないという思いは大切だがマイナスでもある

競合校に負けていると考えるのはプライドもある事からなかなか認めにくい事であると思います。そして実際には多くの学校が競合校には負けていない、競合校には勝っていると自負する事で自らを奮い立たせているとも言えます。しかし、現実を考えてみれば競合校に勝っているはずなのに募集状況は年々悪化している学校も多いはずです。負けていなければ本来ならば右肩上がりで募集は良くなるはずですが、勝っているはずの競合校の募集はうまくいき、自分の学校はうまくいっていないというケースも珍しくないでしょう。

こういう結果になるのは様々な状況が考えられますが、少なくとも言えるのは「必ずしも競合校には勝っていない」という事なのです。勝っていると考えるのは自由ですし、そうありたいと思うのは自然ではありますが、勝っているという気持ちは時としてマイナスに働いてしまうのです。競合校よりも良いものを提供している今から改善する必要などないと考えてしまうのです。既に改善しないでも競合校よりも良いと考えているわけですので改善アクションはどうしても疎かになってしまいます。その結果、募集は今一つという結果になってしまうのです。

負けていないのに勝てない理由

結論から言えば、競合校には負けているところが多々あると考える方が募集上は建設的です。負けているからこそ頑張らなければならず、今を見直す必要性が生じます。より入学したいと感じてもらえるような学校に生まれ変わる必要があるのです。そのためには謙虚になる事が重要です。

実際のところは負けていない事も多くあるはずです。それでも募集がうまくいかない場合には多くの場合「見せ方が悪い」だけです。同じ指標であっても見せ方次第で相手に伝わる印象は大きく変わります。ブログやYouTubeで私はよく例として出すものとして「就職率」がありますが、いずれも100%だったとした場合、その数値だけを見せても同じレベルにしか見えません。つまり、ここでは差がつかない事になります。しかし、そう考えるのでは広報失格です。ここで重要なのは就職できるかどうかについての安心感を与えられるかどうかなのです。ネガティブな方の中には就職率が99%だったとしても自分は残りの1%に入る可能性があると考えます。そういう方であっても安心できるような見せ方を工夫する必要があるのです。そうなるとただの数値だけを見せるのでは弱いという事になるのです。

競合校に負けていると認める方が有用な理由

ここで分かりやすく競合校に負けていると認める方が有用な理由についてご紹介したいと思います。

  • 勝つための施策を考えるようになる。
  • 募集上の重要指標により一層意識が行くようになる。
  • 改善方針のベースを作りやすくなる。
  • 具体的な改善アクションを取りやすくなる。
  • 見せ方を工夫するようになる。
  • 教職員の意識を共通方向へ向けやすくなる。

こじつけだと感じる方もいるとは思いますが、実際の話、競合校に勝っていると自負したままでは新しい事を始めようという気持ちが起きにくいのは言うまでもありません。その状況を打開できるだけでも大きな意味があると言えます。私は今よりも良い状況を重ねて行く事で募集は良くなるという考えです。少なくともさらに悪い状況にしないためにはベターを繰り返すしかないのです。すぐには効果が出ない場合でも、間違いなく良い方向へと進んでいるわけですので諦めずに前へ進むしかありません。「考える」事を積極的にするようになるだけでも学校にとってはプラスが大きいと言えるでしょう。

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