無理のない貴校にあったブランディングを考える

どの学校にも言える事ですが明確なブランディングなくして学校の生き残りは極めて厳しいものとなる事は間違いありません。実際にはどの学校も「それらしいブランディング」を行っているものの、客観的に見て無理があるものや強引に感じるものも多く、対象者がそれを見て納得できるかと言えば甚だ疑問であると言えます。ブランディングは学校を都合よく見せるものではなく、本来の学校を示すものでなくてはいけません。

今貴校が行っているブランディグは本当に正しい姿でしょうか?

前述の通りブランディングは行っているもののその内容には無理がある学校がとても多いと感じています。分かりやすい言葉で言えば「そんな事を言い切れる学校ではないでしょう?」という事です。要は背伸びしている…というレベルではなく「誇大広告」としか言えないレベルのブランディングが多いという事です。ほとんど裏付けがないようなブランディングはむしろ学校としての不誠実さを見せつける事になってしまいます。

「こういう学校に見せたい」という理想を持つのは自由ですが現実が追い付いていない場合には対象者にとっては誤解の元であり、また迷惑な話でもあります。そういう学校は得てして退学者も多く、また入学前とのギャップに悩む学生が増えてしまいます。私の中ではそういう学校は「悪」であり将来的に残るべきではない学校であると考えています。

ブランディングに必要な考え方

ブランディングを見直す場合に意識するべきポイントにはどのようなものがあるでしょうか?これについてはいろいろな考え方があると思いますのでこれから書く事が絶対的な答えではありませんし、また全てでもありません。そのため私が考える「一部の要素」という位置づけでお読み頂ければと思います。

  • 学校を特徴付けるものである事。
  • そのブランドが出願する理由にもなり得る事。
  • 他校との違いが分かるものである事。
  • その分野の学校を希望する方が求める要素の一つである事。
  • 上辺だけの言葉ではなく納得できる事実が存在する事。
  • 保護者から見ても魅力的であると感じるものである事。
  • 一時的なものではなく将来的にも意味のあるものである事。
  • 継続して打ち出す意味のある事。

いかがでしょうか?今現在の貴校が行っているブランディングはこの考え方に即しているでしょうか?ブランディングは当然ながら募集を意識したものにする必要があります。学生募集に役立たないのであればあまり意味があるとは言えませんし、方向性の見直しが必要でしょう。対象者にどういう学校と認識してほしいのか?それは当然ながら募集に結びつくものでないといけないわけです。

曖昧なブランディングやコピーは本当に役立たない

募集がうまくいっていない学校のブランディング内容やコピーなどを見ていると、正直その学校に通う理由とはなっていないものが多くあります。当たり障りのない…いや、悪く言えば「どうでも良い」ブランディングをしているところも多くあります。先ほどの説明で言うなれば、募集に一切役立たないようなものです。一度決めたからと言ってそういうものにいつまでも執着していると、どんどん募集は厳しくなっていきます。本来ブランディングは継続して徹底して行うべきものではありますが、そのものの中身が悪ければ話は変わってきます。

募集が上手くいかないという事はブランディングの方向性が間違えている可能性が高いのです。だからこそまだ学校経営に少しでも余裕のある内に再検討し、新しい形でのブランディングを開始するべきなのです。

是非もう一度上にあるリストを見直してみて下さい。これにほとんど当てはまらないようなブランディングは募集上はやる意味がないのです。ブランディングは学校の存在価値にも繋がるものです。どこにでもある言葉を使いまわすのではなく、貴校だからこその姿を明確に打ち出すようにして下さい。

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