ノベルティがイベントの訴求ポイントになっていませんか?

間もなく本格的な夏の募集イベントが始まろうとしています。5月くらいから次年度入学生向けのイベントが各学校とも始まっている状況ですが、オープンキャンパスを始めとした募集イベントの集客のためにノベルティやギフト券など様々なアイテムを参加の呼び水としている学校も多いようです。今回はこのノベルティ(ギフト券なども含む)について考えてみたいと思います。

ノベルティそのものは募集ツールとして重要です

最初に私のノベルティに対しての考えを誤解がないように書いておくとします。私自身は学校がオリジナルのノベルティを作る事には賛成ですし、多くの学校が集まって進学相談を受ける進学ガイダンスを始めとして、ノベルティがある事で相談者が増える可能性がある事も理解しています。そのため、ノベルティが悪いという考えではないという事はあらかじめお伝えさせて頂きます。

最近は特にノベルティの種類もバラエティに富んでおり対象となる世代の方が手に取りたくなるようなものも多数あると感じています。人気のアイテムとしてはエコバックやトートバックなどが最近はメジャーであり、マイバックの持参が一般的になった事もあり人気のノベルティだと思います。その他、マイボトルの風潮から名入れボトルなども増えていますし、スマホ世代という事もあり名入れモバイルバッテリーなども人気です。

主役はイベントであるという事

ここで本題に入ります。

私が最近気になる事としてオープンキャンパスなどのイベント告知において最も目立つのがどちらかと言えばノベルティやギフト券などの「参加する事で何かがもらえる」という事を前面に出している広報です。ノベルティを配布していない場合では、イベントに参加する事で入学金が半額免除などかなり低いハードルで入学時のメリットを享受できる事をアピールしています。

しかし、これで本当に良いのでしょうか?

最近は夏という事もありアイスのギフト券をイベント参加者に配布するケースもありますがそれはそれで良いと思うのです。暑いわけですからアイスのギフト券を参加者に配るのは親切だと思いますし参加者を増やすための呼び水としては効果的でもあるでしょう。

では、何がいけないのか?と言えば、それらのアピールばかりの広告になっているケースが多いという事なのです。オープンキャンパスで何が重要かと言えば決してギフト券でもノベルティでもありません。そのイベントで何を体験できるか?これがとにかく大切なポイントであるわけです。しかし、ここ最近の広告を見ていると参加者がもらえるものばかりを宣伝し肝心のイベントの内容がほとんど分からない事も多いのです。

貴方は500円で将来を決めますか?

これが全ての答えとも言えるのですが、例えばAmazonで使える500円のギフト券を配るとした場合、確かにそれを目的に参加者が多少は増えるかもしれません。でも、貴方自身について考えてみてください。500円のギフト券で貴方の将来に大きく関わる進学先を決めるでしょうか?おそらくそんな方はほとんどいないでしょう。500円で決めてくれるくらいならどんどん配れば良いわけですが現実がそんなに甘くないのは学校広報担当者ならずとも分かる話です。

入学後の自分、そしてその学校を卒業した自分をきちんとイメージできるものであるかが重要なのです。少なくとも学校に入学するという事は人生の貴重な数年間をそこで過ごしそこで成長するわけですのでポイントとなるのはその期間を充実したものにできるかという事なのです。ノベルティに頼った広報では当然ながら本当の意味で貴校が求めるような学校にマッチした方が参加してくれるかは分からないのです。

再度書きますがノベルティやギフト券でアピールするのは構いません。参加のきっかけになるのは間違いありません。しかし、最も大きくアピールするべきはそのイベントに参加する意味を明確に伝える事なのです。単に楽しいだけではなく参加者の将来に有益である事を伝えなくてはいけません。告知の時点でそれがほとんど見えないのは問題であると言いたいのです。

目的を忘れてはいけません。

何らかのモノで参加を決める方は基本的に貴校への興味が高いとは言い難いものです。

Twitterでのフォロワー数を増やすケースを例にしてみますが、単純にフォロワー数を増やすだけであれば短期間に増やす事ができます。アマゾンギフト券500円分をフォローかつRTしてくれた方から抽選で10名にプレゼントとやるだけで一気に増えます。ここでかかる経費は5,000円です。これで拡散されるわけですからかなりコストとしては安いと言えるでしょう。しかし、これでついたフォロワーはほとんどそのアカウントには興味がない方です。ギフト券に興味がある方がほぼ全員と言っても過言ではないでしょう。もちろんそういう方がリツイートする事で多少は興味を持ってくれる方も出てくるとは思いますが基本は濃い層ではありません。つまり、見た目は効果が出ているように見えて中身はそうではないというものの典型です。

学校でもこれは同様です。広告バナーの中身がノベルティやプレゼント関係に寄ってしまう場合、学校に興味のある方からの参加はそれほど見込めない事になります。それらを分かりやすく出すのは構いませんが、本来はイベントの中身に興味を持っていただき参加意欲を掻き立てる広報が必要なのです。それこそ言い方は悪いですがプレゼントするモノばかりを目立たせている広告を見るとその学校はアピールするところが全くないのだろうかと心配になるばかりです。そうなると本当に募集は益々厳しくなるというものです。

何のためにイベントをやるのか?何のためにノベルティを配るのか?それらについて再度見直し、目的を明確にするようにしましょう。

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