学生募集を成功させるために重要な二つの要素

今回は平日に毎日送信しているクライアント校向けのメールマガジンの中からブログ用に書き直したものをご紹介いたします。学生募集を成功させるためには二つの重要な要素があると考えています。

学生募集を成功させるには二つの重要要素を意識する事で可能になる

学生募集でやる事は沢山あります。しかも、学校の置かれている状況においてやるべき事は変わってきます。どの学校も同じように「こうすれば良い」という単純な話ではありません。だからこそどの学校の広報担当者も行き詰った際に何をやれば良いか悩むわけです。しかし、現実には二つのベースとなる考え方を理解して戦略を練る事で募集の状況は変わってくるのです。

  • 母数を増やすための施策
  • 歩留まりを上げるための施策

募集がうまくいかないと悩んでいる方は上記二つについて考えてみると具体的な施策が思い浮かぶはずです。この二つは似ているようでやる事は大きく異なります。さらに片方だけを実行すれば結果が出るわけでもなく、両方がうまくかみ合う事で大きな成果につながるものです。これを理解しないままにいろいろと予算を投下して広報施策を行ってもあまり意味がないのです。

優先すべき施策はどちらか?

前述の通り二つのベースとなる施策をご紹介しましたが、優先順位があります。1と2の施策のいずれを優先して始めるべきでしょうか?私が見る限り1を優先する学校が多くありますがこれは大きな間違いです。答えは2の「歩留まりを上げるための施策」を優先しなくてはいけません。

以前のブログでも例に出したラーメン屋を例にしましょう。

お客が減っているラーメン屋が売り上げを上げるために広告を打つ事にしました。これは今回の話では「母数を増やすための施策」となります。この結果が何を生むでしょうか?

広告を出す事で一時的にお客が増える可能性はありますが、元々お客が増えなかったのには理由があるわけです。おそらくそこまではおいしくないお店という事でしょう。広告で一時的にお客が増えてもリピーターになる事もなく、また時間と共に昔の状況に戻るわけです。もちろんこんなシンプルな理由だけではないと思いますが、少なくとも何度も行きたいと思うようなお店ではないのは間違いないはずです。

2の歩留まり対策についてラーメン屋を例に考えてみましょう。味を良くすればお客が増えるはずと考え美味しいラーメンを作り上げます。結果としてどうなるか?おいしいラーメンである事でリピーターが来てくれるようになります。そしてこの状態で広告を打てば効果はさらに高まる事になります。

学校も同じです。どんなに広告を打とうが学生が集まっていない理由を理解しない上での施策などは一過性に過ぎません。つまりお金の無駄なのです。

二つの要素において何をするべきか?

上記二つの要素を見て「具体的に何をすれば良いのか?」と思われるかもしれません。これもまた学校が今までに何をやっていて、今どういう広報メディアに力を入れているかで大きく変わってきます。

1の母数対策は分かりやすいと思いますが、母数を増やすという事はWebで言えばアクセスを増やす事などです。また母数そのものではなくブランディングをして学校を認知してもらう事も必要でしょう。知らない学校は選択肢には100%入りません。そのため知ってもらうための施策も重要です。これはWeb広告やSNSの活用、その他話題になるようなニュースを作り出すのも良いでしょう。

2の歩留まり対策は例としてイベント参加からの出願率を上げたいという場合などを考えると良いでしょう。イベント参加からの出願率が低いという事はイベントに満足していない事を意味します。あるいは来校した際に気になる点があったのでしょう。もちろん競合と比べて魅力が低かったのかもしれません。それらを加味してどうすれば満足度を上げられるかを考えるべきでしょう。これに対しての施策はそれこそ学校次第でいくらでもあるはずです。ここでも難しく考える必要はありません。貴校を選ぶ理由がないなら作れば良いだけです。

この2の歩留まり対策を優先して実施し満足度を上げられる土壌が出来た所で母数対策を本格的に開始する事で無駄な広告費なども減少するはずです。

まとめますと、募集に悩んでいる学校は「まずは自分の学校を見直す事」だと言う事です。目の前のお金をかけて何とかする施策だけではなく、まずは学校そのものを振り返ってみて下さい。

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