私が丸投げ質問に回答しない理由
以前も丸投げ質問について書いた事があります。今から5年ほど前の記事ですが「丸投げ質問をする広報は学校をつぶす」にもあるように私はクライアント校からの丸投げ質問には回答をしていません。過去の記事においても丸投げ質問に回答しない理由を書かせて頂きましたが、実際に丸投げ質問をし続けるとどうなるかについても今回は言及したいと思います。
コンサルタントなのだから質問に答えてほしい
おそらく質問をされるクライアントからすれば報酬を払っているのだから質問に対する答えをすぐに教えてほしいというのが本音でしょう。そもそもコンサルタントは不明な点に対してアドバイスをしてくれる仕事ではないのか?と考える方もいるでしょう。
私の答えは「少し違います」というものです。確かにクライアント校のご担当者が分からない事をアドバイスはしますが、そのベースの目的はご担当者のノウハウやスキルを底上げして、私との契約が終わった後でもいろいろなアイデアが浮かぶような万能広報に育成する事なのです。もちろんご契約中はサポートを通じて募集を成功させるという目的が第一であるのは間違いありません。ご担当者を育成するのに必要な形でサポートをすると言った方が分かりやすいでしょう。
丸投げ質問に答え続けるとどうなるのか?
私のサポートの中で質問をしたい場合には「自由質問権利」というものを消化する事となっています。この名前の通り、随時自由な質問を受け付けるものです。ご契約内容によって月に使用できる自由質問権利数が決まります。しかし、この自由質問権利は実際のところ質問時の縛りがあります。
- 質問に対するご担当者自身の意見を必ず質問時に書いて頂く(丸投げ質問をしない事)
- 一問一答レベルのものである事(回答範囲が多岐にわたるものについては複数権利を消化する)
例えば1について言えば「このバナーについての意見を下さい」などはNGとなります。その質問をする場合には「このバナーについて私はこう思うのですが、どう思いますか?」であればOKです。なぜこのように意見を書いてもらうかと言えば、この意見を読む事でご担当者の考えの方向性が見えるようになるためです。また意見を書く事で考える事になるためご担当者自身の考える能力が底上げされる事にもなります。
2については例えば1質問で複数ページの資料のチェックを依頼されても困るためです。そのため最小単位として一問一答レベルとしています。それを超える範囲の質問はその手間に応じて質問権利の複数消化としています。なお、当方のメインサポートは定期巡回メールであり、実際のクライアントで自由質問をされる方はあまり多くないためこれで問題となる事もありません。定期巡回メールのアドバイスがかなり細かいため質問をする必要性をあまり感じない方が多いようです。基本的にかなり先取りをしてアドバイスをしているというのもあります。
さて、では実際に丸投げ質問に答え続けるとご担当者はどうなるでしょうか?
実を言えば以前の私は一問一答レベルや意見の有無については一切ルールを作っていませんでした。それこそフリーに近い状況で質問を受け付けていました。まさにコンサルタントなのだから質問に答えれば良いと考えていたのです。しかし、これは全くもってクライアントのためになっていなかったのです。
過去の事例として質問を頻繁にするクライアントとそうではないクライアントを比較した場合、数年後に大きな違いが生まれたのです。それは、質問を頻繁にするクライアントは明らかにご自身で判断できる事であっても私の確認を受けないと決められないようになってしまったのです。さらに言えば本人が決めるしかないような事でさえも質問されるようになったのです。一度ついた癖はなかなか抜けないものでそこからの脱却は苦労したものです。そういう経験をしてからというもの自由質問権利のルールの見直しをし今の形になったわけです。丸投げ質問をしがちな場合には早い段階でそれを止めなくてはいけないと考えています。それを見直す事が結果として学校再生の近道となるのです。
私自身はどんな改善アクションを取ったとしてもベストな状態は永遠にこないという考えです。それであれば、多少の誤差は気にせずにトライすれば良いと考えています。トライして今一つの結果ならその後見直して次の仮説を試せば良いだけです。私であっても預言者ではありませんので100%の結果が出る提案を最初からできるわけではありませんし、私の経験そのものも試行錯誤の連続により身に付いたものです。時代が変われば過去の成功事例は通じなくなります。だからこそ時代の変化も意識して試行錯誤する必要があるのです。
考えられる広報は本当に強い
実際のところ、新規クライアントに対してはサポート開始当初はご担当者の自由質問の使い方を何も言わずに見ています。そのため最初の数回は意見が書いていなくても質問を受けています。そのご担当者の自由質問に対する意識を確認するためです(もちろん契約時に質問には意見を書いて頂くようには伝えています)。その上で毎回にわたりご自身の考えが書かれていないと判断した場合には早い段階で修正を行います。その段階で行わないと取り返しがつかなくなるためです。
自分の意見を質問時に書くというのはある意味面倒に感じるかもしれませんが、実際に慣れてくるとそんな事もないのです。セルフ壁打ちではありませんが、私の考えを聞く前に自分の考えを整理する事はいろいろな発見に結び付くためとても有用なのです。そして私としても質問の方向性がその意見から分かるのでより的確な回答が出来る事になるのです。まさにWin×Winなのです。もちろんこの仕組みを煩わしいと思うご担当者もいるでしょう。四の五の言わずに答えを出してくれ!と感じる方がいても当然です。しかし、それならば私である必要はありません。他のコンサルタントに高額な報酬を支払って依頼をすれば良いと考えています。
私の頂いている報酬は他のコンサルタントに比べて極めて安価だと考えています。これは一つには訪問しないメールコンサルティングという形式をとっているからではありますが、安くて質が悪くては意味がありません。安いけども効果があるサポートを今後も実践していくつもりです。個人でやっているため他にはあまり見られないルールもありますが、それも含めて結果を出すために必要なものであると考えて頂ければ幸いです。
結論としては、丸投げ質問に答えない事こそが学校の最終目標を叶えるための近道であるという事です。
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